LINE集客が店舗経営の新常識|客足を何倍にも増やすには?

LINE集客が店舗経営の新常識|客足を何倍にも増やすには?

集客数やリピーターの増加を実現させたい企業・店舗担当者の中には、LINEを使った集客に関心を持つ人もいるでしょう。しかし、どのようにしてLINE集客をすればいいのか、流れや方法がわからないケースも珍しくありません。

LINE集客を実施する際によく使われるのが「LINE公式アカウント」です。LINE集客を始めるときは、まずLINE公式アカウントの詳細を把握しましょう。

今回は、LINEを使った集客方法について、LINE公式アカウントの詳細を交えつつ解説します。LINE集客を実施したいと考えている担当者の人は、ぜひこの記事を参考にしてください。

LINE集客が効果的な3つの理由

LINE集客は多くの企業が実施しており、効果を出しているケースもたくさん見られます。LINE集客が効果的である理由は、InstagramやFacebookにはないLINEならではの特徴があるためです。

ここでは、LINE集客が効果的な理由を3つ解説します。

アクティブユーザーが多い

LINEはSNSの中でも登録者数・アクティブユーザー数が多いSNSです。LINE公式アカウントの記事によると、2021年3月段階において月に8,800万人以上がLINEを利用しています。
(出典:LINE for Business「集客にLINEを活用すべき理由丨企業・店舗向けLINE公式アカウント活用法」)

また、LINEは年代・性別を問わず多くの人に利用されているSNSです。FacebookやInstagramのように年代・性別の偏りが少ないSNSであるため、高い集客効果が期待できます。

アクティブユーザーの多さは、LINEが持つ最大の強みと言えるでしょう。

メッセージが読まれやすい

LINE上に配信されたメッセージは、メルマガと比較すると読まれやすい傾向があります。
メルマガの場合は迷惑メールに分類されることがあるものの、LINE上に配信されたメッセージはユーザーが削除の操作をしない限り、トーク一覧の画面に表示されるためです。

加えて、LINEは日々のコミュニケーションで利用されるSNSであり、メッセージを確認する頻度も高くなっています。
読まれずに放置されるよりも、まずは読まれることが重要であるため、LINE集客は効果が期待できます。

リピーターを獲得しやすい

LINE集客ではメッセージの配信はもちろん、クーポンやショップカードの機能を利用することが可能です。
このような機能をうまく活用できれば、新規顧客をリピーターに育てやすくなります。

よりユーザーのエンゲージメントを高めたい場合は、一斉配信だけでなく個別でメッセージを送信することも効果的です。
個別のメッセージはユーザーと企業の距離感を縮める効果があり、密度の濃いリピーターを育てることもできます。

LINE公式アカウントとは?

LINE集客を実施する際は、LINE公式アカウントを活用することが求められます。しかし、LINE公式アカウントという名称は聞いたことがあっても、詳しい部分まで知らない人は多いでしょう。

ここでは、LINE公式アカウントの概要・機能・費用について詳しく解説します。

LINE公式アカウントの概要

LINE公式アカウントとは、ビジネスでの利用に特化したLINEアカウントを指します。以前は大企業を対象とした「LINE公式アカウント」や、中小企業・小規模店舗を対象とした「LINE@」など、さまざまなサービスが存在していました。
2019年4月にLINE@は廃止となり、全てLINE公式アカウントに集約された形です。

2019年4月段階で37万以上の企業・店舗がLINE公式アカウントを開設しており、集客の増加や販売促進などに活用しています。
(出典:LINE for Business「LINE公式アカウントの作り方|開設の設定と運用方法」)

LINE公式アカウントの機能

LINE公式アカウントには、集客に効果を発揮する多くの機能があります。代表的な機能は以下のとおりです。

◯メッセージ機能
友だち登録をしたユーザーに向けて、キャンペーンの実施や商品の情報といったメッセージを配信できます。
一方的な配信だけでなく、チャットでやり取りをすることも可能です。

◯リッチメニュー
トーク画面の上部に展開できるメニューのことです。
「予約」「お問い合わせ」などを用意すると、ユーザーの負担軽減につながります。

◯クーポン
友だち登録をしたユーザーが利用できるクーポンを発行できます。
定期的に発行すると、来客数の増加が期待できます。

◯ショップカード
来店ポイントなどをデジタル上で管理できるサービスです。
ユーザーはポイントカードを用意する必要がなく、LINEだけでポイントを増やすことができます。

LINE公式アカウントの費用

LINE公式アカウントの作成において、費用は一切かかりません。
誰でも無料でアカウントを作成することができ、アカウント登録が終わった段階では無料で利用できる「フリープラン」が適用されています。

フリープランでは、毎月1,000通までメッセージを配信することが可能です。
企業の規模にもよりますが、基本的にフリープランのみで対応できることもあれば、有料プランに切り替えるケースも見られます。
友だちの数が多くなれば有料プランに切り替えるなど、状況に応じて適したプランを選択しましょう。

【STEP別】LINE集客の方法

LINE公式アカウントについて詳しく把握した後は、実際にLINE集客を実践してみましょう。
手順に沿って集客を行うと、集客効果を高めることが期待できます。

ここでは、LINE集客の方法をSTEPごとに解説します。

STEP1:友だちを増やす

集客数やリピーターの増加を実現させたい場合、まずは友だちの数を増やさなければなりません。LINE公式アカウントへの登録をお客様にお願いする場合は、何かしらの特典を用意することが効果的です。

お客様によっては、LINE公式アカウントへの登録を面倒に感じて敬遠する人も珍しくありません。登録へのハードルを下げるためには、登録時に配布するクーポンなどを用意しておきましょう。

たとえば、レジ前で「登録すると10%OFF」などのPOPなどを掲げると、お客様へのメリットも伝わり登録者数が増える可能性があります。

STEP2:接点を増やす

友だち登録をしてくれたユーザーが離れることのないよう、接点を持ち続けることが重要です。一斉配信などを活用し、定期的にメッセージを送信しましょう。
しかし、ユーザーが読みたいと思えない内容を送り続けてしまうと、ブロックされる可能性が高まります。

メッセージを配信するときのポイントは、常に文章だけを配信するのではなく、場合によっては画像や動画などを含めることです。
画像でクーポンやセールなどの情報を配信すると視覚で訴えることができるため、ユーザーの目に留まる機会も増えるでしょう。

STEP3:リピーターを増やす

新規顧客を増やした後は、リピーターを増やすステップに移ります。リピーターの増加に効果的な機能がショップカード機能です。

STEP2の段階でクーポンやセールなどの情報を配信し来客数の増加につなげ、さらにショップカード機能でスタンプを貯める流れは、リピーター獲得に最適な流れと言えます。ポイントを貯めたお客様には、「ポイントを10ポイント貯めれば20%OFF」などの特別な特典を用意しましょう。

LINE公式アカウントの機能をフル活用すれば、来客数とリピーターの増加を実現できる流れが作れます。

LINE集客を成功させるコツ

LINE公式アカウントを導入した場合でも、必ず成果が出るとは限りません。
少しでもLINE集客の成功率を高めたい場合は、コツを把握することが重要です。

ここでは、LINE集客を成功させるコツを2つ紹介します。

ターゲットを絞って配信する

LINE公式アカウントでは「セグメント」機能を活用すると、年代や性別といった属性ごとで異なる内容のメッセージが配信できます。
状況に応じて、ターゲットを絞って配信することも必要です。

たとえば、女性の集客を集中的に増やしたい場合は、女性向けのメッセージを女性だけに配信しましょう。
また、すでにリピーターになっているお客様の場合は、「いつもご利用いただいているお客様だけに特別なクーポンを用意しました」というメッセージも効果的です。
お客様はより特別感を抱き、コアなリピーターに育つことが期待できます。

金曜日の配信を避ける

金曜日は週末ということもあり、週明けのスケジュール調整などでLINEの利用が多くなる傾向です。
LINEの利用が増える一方、LINE公式アカウントから配信されたメッセージは後回しにされるため、メッセージを読んでもらえない可能性が高くなります。
結果としてクリック率が低くなることから、金曜日の配信はおすすめしません。

なるべく金曜日以外の平日、あるいは土日に配信をするようにしましょう。
また、日中の時間帯は仕事で忙しく読む時間がないことも多いため、退勤の時間帯(18時・19時ごろ)に配信することをおすすめします。

LINE公式アカウントの注意点3選

LINE公式アカウントは便利な機能がある反面、利用にあたってはいくつかの注意点も存在します。
規約違反などを起こすことがないよう、運用・管理をする担当者は必ず把握しておきましょう。

ここでは、LINE公式アカウントの注意点を3つ解説します。

無料プランには制限がある

LINE公式アカウントは一定の機能を無料で利用できるものの、配信できるメッセージの総数は月に1,000通までと決められています。
想定した以上にLINE公式アカウントの登録者数が増えた場合は、有料プランに切り替えることも考慮しなければなりません。

有料プランには「ライトプラン」と「スタンダードプラン」の2種類が存在します。それぞれの詳細は以下のとおりです。

フリープラン ライトプラン スタンダードプラン
月額料金 無料 5,000円 15,000円
月間無料メッセージ数 1,000通 15,000通 45,000通
追加メッセージ料金 追加不可 5円/通 〜3円/通

引用:LINE for Business「料金プラン

スタンダードプランでは配信数が多くなると、追加メッセージの1通あたりの単価が安くなります。大量のメッセージを配信するときはスタンダードプランがおすすめです。

ロゴの利用はガイドラインに沿う

LINE公式アカウントを導入していることをチラシやホームページなどで知らせるためにLINEのロゴを利用する際は、LINEが提供しているロゴを使う必要があります。
LINEのロゴの権利はLINEが所有しているため、LINEによって定められたガイドラインは必ず守りましょう。

例えば、無断でロゴのデザインを変更したり、サイズを大きくしたりといった行為はNGです。
このような行為をするとガイドラインに違反するケースがあり、トラブルにつながりかねません。

LINE公式アカウントの利用を停止されることがないよう、ロゴの利用はガイドライン沿うことが必須です。

効果検証を必ず実施する

LINE公式アカウントを導入する際は、「LINE Official Account Manager」で効果検証を実施しましょう。
定期的に効果検証を実施することで、取り組みの効果や改善点などが明確になり、PDCAを回すことにつながります。

確認できる項目の例は下記のとおりです。

  • 友だちの数
  • ブロックされた数
  • クリック数
  • 配信数

LINE公式アカウントでは、ブロックされることは珍しくありません。
ブロックされた数を気にしすぎる必要はなく、効果検証を繰り返して有益なメッセージを配信することが重要です。”

LINE公式アカウントの活用事例

LINE公式アカウントの詳細や注意点などは理解できたものの、実際にどのように活用されているのか、事例を知りたいと考える人は多くいるでしょう。
事例を知るとよりスムーズにLINE公式アカウントの導入ができるほか、導入後の流れも把握できます。

ここでは、LINE公式アカウントの活用事例について、飲食店と小売店の事例を紹介します。

飲食店:予約管理の簡素化

東京のとある飲食店では、営業時間帯に電話の予約などで人手が取られると、お店がうまく回せない問題を抱えていました。
この問題を解決する方法として、LINE公式アカウントを導入します。

LINEで予約の受付をすることで、お店のスタッフは電話対応に時間を割く必要がないうえに、チャットでいつでも予約内容を確認できます。
また、電話での予約を面倒に感じるお客様からは、LINEの予約のほうが楽という声も聞かれたようです。

LINE公式アカウントを導入した結果、お店は予約管理をスムーズに行えるようになり売上も30〜40%増加しました。
(出典:LINE for Business「「LINEチャット」で信頼関係を構築!売上が30~40%アップした鉄板バル店の活用事例」)

小売店:来客数の増加

全国的に有名な小売店のある店舗では、お店の販促を進めるためにLINE公式アカウントを導入しました。
少しでもLINE公式アカウントに登録してもらえるよう、人目のつく場所にQRコードをつけたポスターを貼ったり、垂れ幕を設置したりしました。
お客様が立ち寄る場所に設置した結果、少しずつではあるものの登録者数が増えたようです。

また、登録者数が4,000人に達した段階で試供品のプレゼント企画を実施したところ、登録者数のおよそ10%(およそ400人)がお店に来店しました。
来店したお客様は試供品をもらうだけではなく、そのまま買い物も済ませるため、結果として来客数の増加を実現させています。
(出典:LINE for Business「クーポンの効果はチラシの約6倍!イオンのLINE活用方法とは」)

まとめ

今回は、LINE集客が効果的な理由やLINE集客の方法、LINE公式アカウントの詳細などを解説しました。

LINE公式アカウントは多くの企業が導入しており、集客数やリピーターの増加につなげています。しかし、ただ取り組むだけでは成功させることが難しいため、コツや注意点などをしっかりと把握しておきましょう。

また、LINE公式アカウント以外でLINE集客を実施したい場合は、「LIFF」というLINEのアプリ上で動くWebアプリの仕組みもあります。

スマホアプリと同様の機能をLINEアプリ上で提供することが可能になり、近年活用が急速に進んでいる機能です。

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