LINEショップカードの使い方を効果的な活用事例に学ぶ

LINEショップカードの使い方を効果的な活用事例に学ぶ

LINEショップカードを使えばLINE上で店舗のポイントカードを発行できます。

うまく活用すればリピート率が大幅に向上し、右肩上がりで利用客数を増やすことも可能です。

そこでこの記事ではLINEショップカードの作り方から効果的な使い方、メリット・デメリットを導入事例を交えて1から徹底的に解説していきます。

LINEショップカードの使い方

まずは、LINEショップカードの使い方を整理していきましょう。

LINEショップカードとは

LINEショップカードは、LINE公式アカウントの友だちになった顧客に、ポイントや特典を付与できるLINE公式アカウントのサービスです。

さらに、特典の利用率やポイント状況などを管理画面から確認する機能も備わっています。数値を分析すれば顧客ニーズの把握でき、自社サービス改善のための指標として役立てることもできます。

ポイントの付与ができる

LINEのポイントカードでは、顧客がQRコードを読み取るだけで、簡単にポイントを付与することができます。

ポイントの付与はLINE上で完結するため、紙のポイントカードに比べて、お店側の負担は大幅減。紙ポイントカードの発行経費だけでなく、業務効率のアップにもつながります。

お得な特典を手軽に発行

LINEショップカードでは、紙のポイントカードと同様に、貯まったポイントと引き換えに特典を付与できます。

例えば、

  • 10ポイントでジュース1杯無料
  • 20ポイントで餃子半額
  • 50ポイントでラーメン200円

など、引き換えるポイント数や特典は、自由に設定が可能です。“最大50ポイント貯める設定にして、5ポイント/10ポイント/15ポイントごとに特典”などの設定もできてしまいますよ。

顧客の好奇心をそそる特典を設ければ、「ポイントをもっと貯めたい」「またサービスを使ってみよう」という動機付けにつながり、リピーター獲得に大きく役立ちます。

顧客データの蓄積と分析

LINEショップカードには、「発行済みのポイント数」「有効切れのポイント数」「特典の利用率」など、顧客のポイント利用に関するデータを管理画面から確認できる機能があります。

また、蓄積されたデータから「どういう特典が人気なのか?」「有効期限の見直しは必要か」などの分析を行えば、自社サービスの改善の糸口にもつながります。

リッチメニューでの告知

LINEショップカードとリッチメニューを連動させて、特典をトーク画面に表示する機能も備わっています。

リッチメニューとは、LINE公式アカウントのトーク画面下部にあるキーボードエリアに表示されるメニューのことです。

トーク画面を開けばすぐ目に留まる位置にあり、顧客にクーポンや特典の認知を促したいときに便利です。

LINE公式アカウントの友だち獲得

LINEショップカードは、LINE公式アカウントの友だちだけが使える機能です。LINEショップカードの利用促進を呼びかけることで、公式アカウントの友だち獲得にもつながります。

ただ「友だちになってください」では、メリットや動機付けが弱いですが、「ショップカードを利用する」という名目なら自然な流れで友だち登録を促せます。

LINEショップカードの作り方

続いて、どのようにLINEショップカードを作るのか具体的な設定方法を確認していきしょう。ショップカードを作るにはまず、LINE公式アカウントの作成が必要です。

まだ作成していない人は「LINE公式アカウントの作り方と設定方法をわかりやすく解説」を参考にしてください。

管理画面からショップカードを選択

それではショップカードの作成に移ります。まず、管理画面の「ホーム」タブにある「ツール」から「ショップカード」を選択します。

管理画面からショップカードを選択

出典:LINE Official Account Manager

すると、8つの必要項目を入力する画面が表示されるので、順番に設定していきます。

管理画面からショップカードを選択

出典:LINE Official Account Manager

  • デザイン
    複数デザインが用意されています。自社のイメージに合うデザインを選びましょう。
  • ゴールまでのポイント数
    1〜50まで選ぶことができます。
  • ゴール特典/ポイント特典
    ゴールに到達した際に付与される特典です。

管理画面からショップカードを選択

出典:LINE Official Account Manager

  • カード有効期限
    ショップカード作成後の変更はできません。よく考えてから設定しましょう。
  • 有効期限の通知
    有効期限が近づいた友だちにお知らせする機能です。
  • カード取得ボーナス
    カード作成時にポイントを付与できます。

管理画面からショップカードを選択

出典:LINE Official Account Manager

  • ポイント取得制限
    ポイントの不正取得を防ぐことができる機能です。
  • 利用ガイド
    ショップカードのルールや注意点を顧客にテキストで知らせることができます。

すべて入力が終わったら「保存してカードを公開」を押します。これでショップカードの作成は完了です。

なお、登録する際に「ショップカードのサムネ用の画像」と「付与する特典」が必要になります。前もって用意しておきましょう。

ポイント用のQRコードを作成

続いて、ポイント用のQRコードを作成していきます。顧客に読み取ってもらうQRコードです。

まず、「ショップカード」のメニューの中から「クーポン」を選択し、画面右の表示される「作成」をクリックします。

ポイント用のQRコードを作成

出典:LINE Official Account Manager

続いて、次の必要項目を設定します。

  • QRコード名
  • 付与ポイント
  • 読み取り期限
  • 位置情報による制限
  • ポイント取得期限

ポイント用のQRコードを作成

出典:LINE Official Account Manager

店舗以外での不正なポイント付与を防ぎたい場合は、位置情報による制限をオンにするといいでしょう。

設定が済んだら「保存してファイルを表示」をクリックします。

すると、QRコードのダウンロード画面が表示されるので、「一括ダウンロード」をクリックします。画像ファイルのQRコードがダウンロードされます。

ポイント用のQRコードを作成

出典:LINE Official Account Manager

これにてQRコードの作成完了です。

LINEショップカードのメリット

さまざまな機能があるショップカードですが、活用するとどんなメリットがあるのでしょうか?ここでは、ショップカードのメリットを整理していきます。

ポイントカード発行のコスト削減

まず、ポイントカード発行のコスト削減ができる点です。

LINEのショップカードなら、ポイントカードを発行するための経費が大幅にカットできます。もし、ポイントに応じて紙の商品券やクーポンを発行している場合、LINE上で付与できるためそれらの経費も削減できます。

さらにLINEショップカードは、LINE公式アカウントに備わっている無料の機能です。そのため、月額の使用料は発生せず追加コストの心配はありません。

リピーターを獲得できる

LINEショップカードでは、付与する特典に有効期限を設けられます。さらに、有効期限が近づいてきたら、スマホのホーム画面などにお知らせを表示する「プッシュ通知」の機能で、特典の有効期限をユーザーに知らせることができます。

紙のクーポンやメールでは、うっかり期限が切れてしまったということもよくありますが、スマホのプッシュ通知があればその心配は無用。顧客にポイントやクーポン利用を促すことができ、リピーター獲得に効果的です。

LINEショップカードのデメリット

LINEショップカードには、デメリットもあります。事前に確認しておきましょう。

友だち登録の必要がある

ショップカードはLINE公式アカウントに友だち登録しないと使えない機能です。そのため、顧客に友だち登録を促す必要があります。

人によっては「友だちにはなりたくない」「なんかめんどくさそう」など、登録してくれない可能性もあります。

利用者を獲得するには、初回限定のクーポン付与やLINE限定セールのお知らせなどを設定し、ユーザーに登録したいと思ってもらえる工夫をしましょう。

また、友だちしか使えないショップカードを導入することで、ブロックを防ぐという効果もあります。ブロックの多さにお悩みであれば、ショップカードの活用を検討してみましょう。

期限切れでポイントが消える

LINEショップカードで付与できるポイントは、有効期限が訪れると使用できなくなります。

ポイントカードをリピーター集客の施策に活用するには、先ほど触れたプッシュ通知を活用する、または数ポイントでも使える特典を用意するなどして、期限切れ前にポイントの利用を促すことが重要です。

対象がLINEユーザーに限定される

ショップカードはLINEユーザー限定の機能です。

そのため、LINEを利用していない顧客が多い場合は、そもそも友だち登録すらしてもらえない可能性があります。

とはいえ、生活に欠かせないインフラであるLINEは国民の約7割が利用していると言われています。

参照:LINE Business Guide_202107-12|LINE株式会社

「紙のポイントカードをやめて離れてしまう顧客はどのくらいいそうか」「LINEのショップカードでも問題ないか」を検討してから、導入するか判断しましょう。

LINEショップカードの活用事例

ショップカードの利用方法を説明されただけでは実際にどう活用するかわかりませんよね。

そこで、ここでは皆さんのサービスに応用できる活用事例を紹介していきます。

SUZU CAFEの事例

カフェチェーン「SUZU CAFE」は、LINEショップカードの効果的な運用でリピーター獲得を実現した企業です。

ショップカードの利用を拡大させるため、友だち追加をするとその日に利用できるクーポンを発行。さらに、よりリピートしてもらうために、ポイントカードのゴールを20ポイントと多めに設定し、5ポイントごとの特典も準備しました。

すると、施策実施以前に比べてリピーターが増加。友だち追加をした顧客のショップカード利用率は44%、発行枚数は2,000枚を突破しています。

参照:友だちの約半数が利用! LINE公式アカウントの「ショップカード」でリピーター育成|LINE for Business

蔵前温泉 さらさのゆ

蔵前温泉さらさのゆは、ショップカードを駆使して利用者増加と販促の経費削減に成功しました。

それまでは集客に悩みを抱えていましたが、LINEショップカードを導入することで、顧客のリピート率が上昇。中には、90日で86ポイントを貯めるほどにリピートした顧客もいたそうです。

また、折込チラシを発行する必要がなくなったので、販促の費用を大きく削減することにつながりました。

参照:導入後に折り込みチラシが不要に!LINEショップカードを活用する温泉施設のユーザー接点のつくり方|LINE for Business

LINEショップカードまとめ

今回はLINEショップカードについて、機能や使い方、設定方法などをまとめました。

LINEショップカードは、ポイントや特典を手軽に付与できる機能です。利用することで、ポイントカード発行費用の削減やリピーター獲得につながります。

紹介した活用事例も参考にしつつ、ぜひ利用を検討してみてください。自社サービスや商品の利用促進に大きく役立つはずです。

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