クーポンの配信方法として有名なLINE公式アカウントのクーポン機能。利用を検討中の方も多いでしょう。
しかし、それと同時に「そもそもどういう機能なの?」「クーポンの作成法は?配信方法は?どうすれば自社ビジネスに活かせるの?」とお悩みではありませんか?
そこで、この記事ではLINE公式アカウントのクーポン機能や作成・配信方法、効果的な配信方法について詳しく解説していきます。
クーポン配信に興味のある方は必見です!
LINE公式アカウントのクーポンとは?
まずは機能についてざっくり説明します。
デジタルクーポンの配信サービス
LINE公式アカウントのクーポンとは、デジタルクーポンを配信できるサービスです。
紙のクーポンと同じく「〇〇が期間限定無料」「20%OFF」など、特典を決めて配信することが可能で、LINEのメッセージやタイムラインへの投稿などを通じてユーザーの手元に届く仕組みになっています。
クーポンを配信するメリット3つ
では次にLINE公式アカウントでクーポンを配信するメリットを整理していきます。先にメリットを挙げておくと以下の通りです。
- 顧客の獲得に繋がる
- ユーザーのニーズを把握できる
- 商品の宣伝に繋がるではそれぞれ見ていきます。
顧客の獲得に繋がる
まず、顧客の獲得に繋がるというメリットがあります。
LINEクーポンを活用することによって、多くの人が何かしらのお得な形で商品やサービスを利用することが可能になります。
そのため、ユーザーの購買意欲増進に繋がり、結果として新規顧客やリピーターの増加に繋がるのです。
商品の宣伝に繋がる
商品の宣伝に繋がるのもクーポンを配信するメリットの1つです。
LINE公式アカウントからクーポンを配信すれば、メッセージやタイムラインなど、LINEのあらゆる部分でクーポンが表示されることになります。
そのため、クーポンが多くのLINEユーザーの目に触れることになり、「20%OFF」のような特典機能だけではなく、ある種の広告のような機能も果たすことになります。
結果、クーポンを通して自社商品の認知拡大を行うことが可能です。
ユーザーのニーズを把握できる
ユーザーのニーズ把握に繋がるのもメリットの1つといえます。
LINE公式アカウントでは、アンケート調査の特典としてクーポンを配信することができたり、クーポンの開封率や使用率などのデータを取ったりすることが可能で、これらの機能を活用すればユーザーのニーズが把握できるのです。
例えば、「この商品の味は魅力的ですか?」質問するアンケートを行えば、ユーザーが求めている味が分かります。また、「3つある商品の中でもラーメンのクーポンは利用率が高い」といったデータが取れれば、ユーザーはラーメンに魅力を感じていることが分かります。
このように、クーポン配信を行えば「ユーザーが何を欲しているか」を知ることができるのです。
クーポンを作成する方法
ではクーポンを配信してみたい方向けに、クーポンの作成方法を解説していきます。
手順を先にあげておきましょう。以下をご覧ください。
・必要事項を入力する
・クーポンを保存する
それぞれ整理していきますね。
必要事項を入力する
まずは必要事項を入力することが必要です。
「LINE Official Account Manager」から公式アカウントの管理画面にログインし入力していきます。
必要事項は以下の通りです。
- クーポン名
- 有効期間
- クーポンタイプ
- 使用可能回数
- クーポンコード
- 利用ガイド
- 公開範囲
- 抽選
- 写真
それぞれ詳しく見てみますね。
・クーポン名
ユーザーに表示されるクーポンの名前です。「期間限定!ラーメン30%OFFクーポン!」など、自由に設定することができます。
・有効期間
クーポンが使用可能な期間のことを指します。期間の制限は設けられておらず、自由に期間を設定することができ、タイムゾーンも指定することが可能です。
・クーポンタイプ
クーポンの形式のです。「割引」「無料」「プレゼント」「キャッシュバック」「その他」の5つの形式を選択できます。
・使用可能回数
クーポンの使用可能な回数を設定することができます。1回~無制限の範囲で自由に設定可能です。
・クーポンコード
クーポンに付与されるランダムな英数字です。ECサイトなどと連動して、コードを入力したユーザーには設定した特典が適用されるようになります。
・利用ガイド
利用回数や注意点など、利用方法に関することを自由に記述できます。デフォルトでひな形が設定されています。
・公開範囲
クーポンを公開する範囲のことです。「全体公開」「友だちのみ」の2つから選択できます。
・抽選
クーポンの特典を当選したユーザーのみ利用できるようにする機能です。1~99%の範囲で当選確率を設定でき、当選人数の上限も決められます。
なお、抽選機能は使用しないことも選択できるので、必要のない場合は使用しないで問題ありません。
・写真
ユーザーに表示されるクーポンの画像です。10MB以下のJPG、JPEG、PING形式のファイルのみ使用できます。
クーポンを保存する
必要事項が入力できたらクーポンを保存します。
管理画面下部の「保存」と表示されたボタンをクリックしてください。これで作成完了です。
クーポンの配信方法
作成方法にあわせて配信方法も見ていきます。
配信方法は以下の6通りあるので、それぞれ個別に解説していきますね。
- あいさつメッセージを設定する
- メッセージ配信を利用する
- タイムラインに投稿する
- リッチメッセージを送る
- リッチメニューを作成する
- アンケートの特典として付与する
あいさつメッセージを設定する
LINE公式アカウントの友達追加時にクーポンを配信する方法です。
クーポンとメッセージの1つ同時に送信することができます。インパクトのあるクーポンを配信すれば、高い訴求力を発揮するのが特徴です。”
メッセージ配信を利用する
任意のタイミングで公式アカウントのメッセージ画面にクーポンを配信する方法です。
あいさつメッセージと同じく、クーポンとメッセージの2つを送信できるので、うまく活用すればユーザーをクーポンへ誘導しやすいのが特徴です。”
タイムラインに投稿する
タイムラインにクーポンを投稿する方法です。
LINE公式アカウントに登録しているユーザーのタイムラインにクーポンが表示されます。なお、タイムラインの形式は一般のLINEユーザーが投稿するときと似た形式で、画像と文章を投稿可能です。
タイムラインを頻繁に見るユーザーに訴求力があります。
リッチメッセージを送る
画像とテキストを組み合わせたバナー広告のような配信方法です。
公式アカウントのメッセージ画面を開いた際に表示され、視覚的な訴求力が高いのが特徴です。
リッチメニューを作成する
公式アカウントのメッセージ画面を開いた際に、キーボード部分にクーポンを表示する配信方法です。
キーボード画面を閉じない限りユーザーに表示され続けるので、宣伝効果が高いです。
アンケートの特典として付与する
アンケートの特典の形でクーポンを配信する方法です。
「この商品の色は好きですか?」というような質問に答えてもらうお礼に、クーポンをユーザーに付与する形になります。
ユーザーのニーズを把握したいときに便利です。
クーポンを効果的に配信する方法
では上記を踏まえたうえで、LINE公式アカウントのクーポンを効果的に配信する方法を解説していきます。
効果的な配信方法が知りたい人は参考にしてみてください!
目的に沿った配信方法を選択する
まずは目的に沿った配信方法を選択するようにしましょう。
そもそもですが、目的に沿った配信方法を選択しないとクーポンの効果を最大化できません。
例えば、「ユーザーのニーズを把握したい」という目的でクーポンを配信するとして、「あいさつメッセージのみ」の配信ではユーザーのニーズは把握の把握は難しいでしょう。この場合、「アンケートの特典としてクーポンを付与する」という方法の方が効果的に働くはずです。
がむしゃらにクーポンを配信するのではなく、「どの配信方法が一番効果的か?」ということを考慮しつつ、慎重に配信方法を検討してみてください!
以下に配信方法と訴求力の違いを整理しておきましたので、参考にしてもらえればと思います。
・あいさつメッセージ
→新規顧客への購買促進・認知拡大
・メッセージ配信
→新規顧客・リピーターへの購買促進・認知拡大
・タイムライン
→新規顧客・リピーターへの購買促進・認知拡大
→特に認知拡大は便利(拡散効果があるため)
・リッチメッセージ
→新規顧客・リピーターへの購買促進・認知拡大
→特に認知拡大は便利(視覚的に訴えやすいため)
・リッチメニュー
→新規顧客・リピーターへの購買促進・認知拡大
→特に認知拡大は便利(視覚的に訴えやすいため)
・アンケートの特典
→新規顧客・リピーターのニーズ把握
適切なタイミングで配信する
次に適切なタイミングでの配信も心がけるようにしましょう。
「別にいつでもよくない?」と思う方もいるかもしれませんが、実はクーポンを配信するタイミングで訴求力はかなり変化します。
少し例を出して考えてみますね。
例えば、「商品を宣伝したい」という目的でクーポンを配信するとして、以下の2つの時間帯のどちらが効果的に思いますか?
・夜7時(19:00)
・朝4時(04:00)
答えは「前者」です。
夜7時ならたくさんの人がLINEを開くので、高い宣伝効果が期待できます。逆に、朝4時にLINEを見る人はほぼいないので、その時間帯にクーポンを配信しても商品の宣伝効果は薄いでしょう。
このように、クーポンは配信するタイミングで訴求力が変化します。どのタイミングがいいかは配信方法や狙いたい効果でかなり変わるので、試行錯誤しながら色々な方法を試してみてください。
配信時の文言を工夫する
配信時の文言を工夫することも有効な手段の1つです。
クーポン配信時の文言を工夫することで、ユーザーの購買意欲が上昇したり、ユーザーをクーポンへ誘導しやすくなったりと、クーポンの持つ訴求力を挙げることが可能です。
ですので、クーポンに添える文言にも工夫を施してみましょう。
まずは以下のように工夫してもらえるといいかと多みます。簡単に魅力的な文章が完成しますよ。
・目を引く言葉を入れる
→無料・期間限定・先着〇〇名様限定など
・ユーザーに共感する
→例:夏を楽しみたいですよね?そういう方向けに当店のかき氷は50%OFFです。
・長文でダラダラ書かない
→読み飛ばされてユーザーが興味を失うことを防ぐ
・適時箇条書きを使う
→読みやすくなる
他社の成功事例を活用する
他社の成功事例を活用するのも効果的なクーポン配信に繋がります。
世の中には、LINE公式アカウントのクーポン配信を通して成功した企業や個人がたくさんいると思いますが、中には皆さんが手掛けるビジネスに近い活動内容の企業もあるはずです。そういった企業の成功事例は皆さんのビジネスでも効果的に働く可能性があります。
ですので、他社の成功事例を活用してみるのも悪くない戦略だと言えるでしょう。
下記に成功事例をまとめておきますので参考にしてもらえればと思います。
・ナポリス ピッツァ&カフェしゃぶしゃぶ温野菜
→悪天候の日にお得なクーポンを配信して売上アップ
・うどんミュージアム
→定期的に無料クーポンを配信して売上アップ
・ワンダーコーポレーション
→アンケート機能を活用してユーザーのニーズを把握。店舗の改善に成功。
データを取って常に改善する
最後に、データを取って常に改善することも効果的なクーポン配信には欠かせません。
やはり、何事にも改善は必要です。
一度クーポンを配信して放置するのではなく、データに基づいて分析をし、悪い部分をなくしていくことが大事です。
そうすることで、クーポンの訴求力が最大化し、顧客獲得や商品の宣伝などを効率よく行うことができるようになります。
LINE公式アカウントではクーポンに関するデータ分析機能が備わっていますので、そちらを活用してみてください。具体的に分析できることは以下の4つです。
- 開封ユーザー数
- 開封回数
- 獲得ユーザー
- 使用ユーザー
ここから取れる数字を元にしつつ、これまで述べた効果的な配信方法を参考にしながら、クーポンの改善を行うといいでしょう。