LINEを予約システムとして活用することで、予約ポータルサイトの手数料や利用料を削減できます。
さらに、お客様も予約の手間を減らせるというメリットもあります。LINEを使った予約システムの活用効果は多くの店舗運営者から注目され、全国で導入が進んでいます。
とはいえ、LINEに予約システムを導入するための外部ツールは様々あり、比較・選択が難しいもの。本当にLINEを予約システムとして活用した方が良いのかすら迷ってる方もいるでしょう。
この記事では、LINEを予約システムにするために活用できる外部ツールのおすすめ5選やLINE予約のメリット・デメリットを1から解説します。
LINEと予約システムの連携方法
まずはLINEを予約システムにするために必要な手順を解説します。
大きく分けて2ステップで実装します。
- 予約システムに申し込む
- LINEと連携させる
それぞれ詳しく説明します。
予約システムに申し込む
LINEの公式アカウントと紐づける前に、導入したい予約システムに申し込み、登録を完了させます。
企業によって手順は異なりますが、多くの場合、予約システムを提供している会社のホームページの申し込みフォームからアカウントの作成が可能です。
申し込みの際は、自社で提供しているメニューやスタッフ数など、予約管理に必要な情報を求められることがあります。事前にチェックしておきましょう。
LINEと連携させる
LINE予約システムに登録できたら、いよいよLINE公式アカウントと予約システムを連携させます。
LINE公式アカウントの管理画面から予約システムを連携させます。その後、初期設定を済ませれば連携完了です。
連携方法は予約システムによって異なるため、詳しくは各予約システムのサイトを確認して下さい。
インストールや初期設定がわからない場合は、予約サービスを提供している企業が設定を代行してくれたり、サポートしてくれたりします。
LINEの予約システムとは?
そもそもLINEで使える予約システムとはどんなものかを説明していきます。どんな活用ができるのかを一緒に考えましょう。
顧客の予約管理ができるシステム
LINEの「予約システム」とは、外部のシステムとLINEを連携することでLINE上で顧客の予約管理ができるシステムです。
具体的には、予約受付やメッセージ配信、クーポン配信などを行うことができます。主な機能は次のとおりです。
予約受付 | ユーザーが予約できる |
予約キャンセル | ユーザーが予約をキャンセルできる |
メッセージ配信 | ユーザーにメッセージを送信できる |
クーポン配信 | ユーザーにクーポンを送信できる |
チャットボット | ユーザーに自動でメッセージを返信する |
参照:LINEで予約|LINE for Business
さらに、予約変更やZOOMのURL発行の機能を兼ね備えている予約システムもあります。
予約システムは無料と有料がある
とても便利な機能ですが、数ある中からどの予約システムを選ぶべきかは悩むところです。そして、料金も気になりますね。
LINEの予約システムには、無料と有料の予約システムがあります。
例えば、
といった予約システムは無料で利用可能です。
ただし、有料の予約システムに比べて機能が少ないため、思うような予約管理ができない可能性があります。
具体的に「こんな機能が欲しい」と決まっている場合は、有料の予約システムを利用する方がいいでしょう。
おすすめのLINE予約システム
それでは、数ある予約システムの中から、選りすぐりを紹介していきます。どんな業種におすすめかに加え、初期費用と月額費用もまとめています。
onLINE
onLINEは業界初のノーコードLINEアプリ開発サービスです。
プログラミングやコーディングなど、難しい知識がなくてもドラッグ&ドロップで直感的にLINEの予約システムを作成することが可能。PowerPointを使ったことがある方なら、お店独自の予約システムを自作できます。
LINEでの予約システム以外にも様々な機能を導入できるのが魅力です。
主な導入実績 | ・美容院 ・自治体 ・ECサイト ・求人 など全般 |
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 49,800円(税込)~ |
@予約(アッと予約)
@予約(アッと予約)は、幅広い業種や業界に対応する万能性と、月額5,000円からのリーズナブルな価格が人気です。
新たにアプリのインストールが必要ない「ミニアプリ」という形式で利用できるため、利用者側の手軽さも魅力です。
主な導入実績 | ・飲食店 ・ジム ・学習塾 ・美容クリニック |
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 5,000円~ |
STORES予約
STORES予約は、無料で利用できる予約システムでありながら、基本的な予約管理からカレンダーの利用やチケット管理など、有料の予約システムに負けない機能が魅力です。
ジムやヨガスクール、整体院などフィットネス関連のサービスに特化しているのが特徴で、指名予約やZoomのURL発行などを簡単に行うことができます。
主な導入実績 | ・ジム ・ヨガスクール ・整体院 |
初期費用 | 0円 |
月額料金 | 0円 |
リピッテ
エステサロンやネイルサロンなど、美容関連の職種や業界で多く利用されているリピッテ。予約管理やメッセージ配信、個別のメッセージ配信などさまざまな機能が備わっています。
また、LINE PayやZoomなどの外部サイトと連携でき、機能を簡単に拡張できます。個人利用の場合は月額2,200円から利用可能で、低コストで予約管理ができることが特徴です。
主な導入実績 | ・エステサロン ・ネイルサロン ・美容院 ・マツエクサロン |
初期費用 | 10,780円(税込) |
月額料金 | 運営者が1人:2,200円(税込)~ 運営者が2人以上:8,800円(税込)~ |
EPARK
EPARKは、飲食店での導入実績が豊富なシステムで、複数の大型飲食チェーン店で導入されています。一通りの予約管理が備わっているだけでなく、ユーザーに待ち時間を表示する“待ち時間表示”の機能が人気です。
また、サポートセンターが24時間365日稼働しており、何かトラブルがあってもすぐに相談できる体制が整っています。
主な導入実績 | ・飲食店 ・自治体 |
初期費用 | 要相談 |
月額料金 | 要相談 |
LINEの予約システムを使うメリット
では、次にLINEの予約システムを使うメリットを整理していきます。ここでは、
- 効率よく予約管理ができる
- 顧客数の増加につながる
の2つを解説していきます。
効率よく予約管理ができる
予約システム最大のメリットは、効率よく予約管理ができるようになる点です。
LINEの予約システムを導入すると、予約受付やキャンセル、予約変更など予約に関する業務をLINE上で一括して行うことが可能です。電話予約の対応や顧客への連絡などのこまごまとした業務を減らすだけでなく、スムーズな予約管理にもつながります。
また、チャットボットを活用すれば自動でメッセージの返信が行え、作業の効率がアップします。
顧客数の増加につながる
次に、予約システムを効率よく使うことで、顧客数の増加につなげることができます。
LINEの予約システムには、クーポンやメッセージの配信機能が備わっています。さらに、顧客の属性によって、配信するメッセージの内容を変更することも可能です。顧客ごとにより響くメッセージを使い分けることで、高い訴求効果が期待できます。
また、外部サイトを利用するわけではないため、ユーザーにとって予約がLINE上で完結できる使いやすさもあります。
LINEの予約システムを選ぶ際の注意点
続いて、LINEの予約システムを選ぶ際に注意したいポイントを解説していきます。
注意点として次の
- 既存システム内のデータ利用可否
- 専門とする業種や職種がないか
をそれぞれ解説していきます。
既存システムとの連携ができるか
まず、現在使っているシステムを活用できるかどうかに注意しましょう。
例えば、「氏名」「住所」「生年月日」の3点は、予約の利便性に大きく関わります。既存のデータが活用できると、予約時に顧客が名前や住所を入力する必要がなくなり、少ない手間で予約を完了させられます。
利便性が高い方が満足度アップにつながり、ひいては予約数にもいい影響を及ぼすはずです。
そのため、LINE予約システムを選ぶ際には、既存システム内のデータが活用できるかどうかを一つの基準にしてみましょう。
予約システムの専門を見極める
LINEの予約システムを選ぶ際は、予約システムが専門とする業界や業種がないかにも注意しましょう。
すべての業界や業種に対応している予約システムもありますが、中には特定の業界や業種に特化した予約サービスを提供している開発会社もあります。
例えば、株式会社LBBの「L.B.B.Cloud」という予約システムは飲食店に特化しています。「LINE上で料理オーダー完結」や「ユーザーに配達時間通知」といった機能に力を入れています。ただし、これら機能を美容院や病院など他の業種や業界で利用しようとしても逆に不便ですよね。
予約システムの評判だけでなく、自社のサービスと合っているかにも注意してください。
LINE予約システムの効果的な運用方法
最後に、LINEの予約システムの効果的な運用方法を見ていきます。
効果的な運用方法は、
- 顧客ごとに配信内容を変える
- 自動メッセージ送信機能を使う
- データを分析して改善する
をそれぞれ解説していきます。
顧客ごとに配信内容を変える
顧客と一口に言っても、求めるニーズはさまざまです。より高い効果を得るには、顧客ごとに配信内容を変えましょう。
例えば、次の2人の顧客がいるとします。
- Aさん:髪が伸びてきたから短くしたい
- Bさん:髪を染めたい
この場合、「カラーが割引になる」という内容を2人に配信しても、Aさんには響きません。
Aさんにはカットのお得情報、Bさんにはカラーのお得情報を別々に配信した方が効果的です。
顧客ごとに配信内容を変えることで訴求力のアップが期待できます。「どのユーザーにどんな内容を配信すればいいか」を意識しつつ予約を促しましょう。
自動メッセージ送信機能を使う
次に、自動メッセージ送信機能の活用です。自動メッセージ送信機能とは、その名の通り自動でメッセージを送信する機能です。
「予約日時のリマインド」や「クーポンの定期配信」を行うことができ、予約客の離脱防止と獲得につながります。また、自動で配信を行ってくれるので顧客獲得にかける手間を少なくできます。
効率よく予約管理できるようになりますので、ぜひ活用してみましょう。
データを分析して改善する
LINEの予約システムを使ってデータを分析して改善することも重要です。
戦略なくして予約数を向上させることはできません。データを分析することで、「ユーザーが何を求めているのか」がクリアになります。効率よく予約数を増加させるには、データを分析して改善できる部分は積極的に改善しましょう。
予約システムによって違いはありますが、LINE上では「予約数」「キャンセル数」「来店数」などのデータが取得可能です。定期的にチェックし、販売促進の施策につなげましょう。
LINE予約システムで店舗運営をもっと効果的に!
今回は、LINEで連携できる予約システムの紹介とおすすめの開発会社、運用方法などを紹介しました。
LINEと予約システムを連携させれば、予約管理を効率よく行えるようになり、予約数の向上やサービスの訴求力アップにつながります。
ぜひ、この記事で紹介した導入方法や運用方法を参考に、LINE予約システムの利用を始めてみてください。予約管理や顧客獲得の面で大きく役立つはずです。
・onLINE
・@予約(アッと予約)
・STORES予約
・リピッテ
・EPARK