ソーシャルPLUSは、LINEの顧客管理に役立つサービスです。
ソーシャルログインやLINE連携が好評を呼び、飲食チェーンやスポーツ用品メーカーなど、250を超える企業に導入されてきました。この記事をご覧の皆さんも、ソーシャルPLUSの導入を検討中かと思います。
しかし、実際に導入するとなると、本当に役立つサービスなのか心配になりますよね。
そこで今回は、ソーシャルPLUSの機能やメリット、導入事例などについて解説します。ぜひ導入時の参考にしてください。
ソーシャルPLUSのLINE CRMサービス
ソーシャルPLUSは、LINE経由の顧客管理(CRM)をサポートするサービスに定評があります。
CRMとは「Customer Relationship Management」の略。ソーシャルPLUSでは、WebサイトとLINEの会員情報を紐づけ、LINEに登録されている会員の属性情報を、施策や販促に生かすことができます。
また、LINEに登録されている情報を外部サイトで利用し、会員登録フォームを自動記入するなどの機能もあります。
CRMは「どんな顧客がいるか」を把握し、ユーザーのニーズに沿ったアプローチの立案に役立ちます。加えて、商品やサービスの利用を促す際にネックとなる会員登録やログインを簡略化できるので、販促にとても便利です。
ソーシャルPLUSのメイン機能2つ
では、ソーシャルPLUSにはどのような機能が備わっているのでしょうか?ここでは、ソーシャルPLUSの主な機能を2つ紹介していきます。
LINEの顧客関係管理(CRM)
ソーシャルPLUSは、LINE公式アカウント経由の顧客を管理する機能が充実しています。
例えば、LINEとWebサイトを連携させる機能では、Webサイトへの会員登録時にLINE公式アカウントの友だち登録を自動で済ませることができます。
LINEからも顧客にアプローチできる機会が増え、効果的な販促につながります。
また、LINE上で使用できるデジタル会員証も発行でき、店舗での顧客の購買情報を収集するのに役立ちます。
ログインの簡略化
ログインの簡略化が可能な「ソーシャルログイン」も特徴的な機能です。
ソーシャルログインとは、LINEに登録された情報を利用してアプリやサイトにログインする機能のこと。
具体的には、アプリやサイトにログインする際に、LINEから「LINEのID」「名前」「メールアドレス」などの情報を取得し、ログインに必要な認証をスキップすることができます。
IDやパスワードを入力する手間が省けるため、スムーズなログインが実現します。
ソーシャルPLUSのメリット
顧客管理やログイン簡略化の機能があるソーシャルPLUS。実際どう役立つか気になりますよね。そこで、ここではソーシャルPLUSのメリットを紹介していきます。
会員登録率を上げるのに役立つ
ソーシャルPLUSに備わっている数々の機能は、会員登録率を上げるのにとても効果的です。
先ほど触れたとおり、ソーシャルPLUSを使えば、会員登録時の情報入力の手間を省いてくれます。
そのため、顧客が「情報の入力が面倒だ」と感じて、登録途中で離脱することが減り、登録者アップが見込めます。
効率よく販促できる
効率よく販促できるのも、ソーシャルPLUSならではの魅力です。
ソーシャルPLUSでは、LINEのIDと顧客情報を連携させて、顧客の購買情報を取得することができます。
得られたデータを分析すれば、属性や性別ごとの売れ筋商品などを把握でき、訴求すべきターゲットや商品内容が明確になります。
顧客のニーズに合わせた配信ができる
ソーシャルPLUSには、個別に違った内容を配信する「セグメント配信」などの機能が備わっています。
セグメント配信は、顧客のニーズに合わせた情報の配信を可能にします。性別や年齢などに応じて配信内容を変更し、ユーザーが求める情報を的確に届けることができます。
さまざまな顧客データ収集ができる
ソーシャルPLUSでは、幅広い顧客情報を収集できます。
例えば、年齢や性別、購買情報など、顧客のニーズや売れ筋商品を把握するのに役立つデータは、自社サービスの改善に役立ちます。
また、収集したデータは管理画面から確認することができるので、今後の施策に役立てたり、分析したりと活用方法は無限大です。
ソーシャルPLUSのデメリット
ソーシャルPLUSには、メリットがある一方、デメリットもあります。利用前にどんなデメリットがあるかを確認しておきましょう。
月額料金が他より少し高い
ソーシャルPLUSの月額利用料は、他社ツールに比べて高いです。
一番安価な「ソーシャルPLUS」というプランでも、利用金額は月額88,000円(税込)です。
他社ツールのLinyは月額5,500円(税込)から、onLINEであれば月額49,800円(税込)から利用できます。
「費用を抑えてLINE公式アカウントを運用したい」と考えている方には、月額料金がネックになるでしょう。
配信機能はあまり充実していない
メッセージの配信機能が充実していないのもソーシャルPLUSのデメリットです。
ソーシャルPLUSには、セグメント配信やリッチメニューのタブ作成など、基本的な配信機能は備わっています。しかし、他社ツールと比べると配信機能は物足りなさを感じます。
例えば、Linyにはセグメント配信に加え、ステップ配信やアンケート作成機能、自動応答など幅広い配信方法が備わっています。
さまざまな種類のメッセージ配信方法で顧客にアプローチしたい方には少し不便かもしれません。
ソーシャルPLUSの導入事例
ソーシャルPLUSは、すでに250を超える企業に導入されています。
ここでは、それぞれの企業がどうソーシャルPLUSを活用しているのか、導入事例を3つ紹介します。
株式会社メドレーの事例
株式会社メドレーが運営する、医療介護求人サイト「ジョブメドレー」では、ソーシャルPLUSの導入によってユーザーのニーズに沿った配信を実現しました。
ジョブメドレーには、看護師や保育士、歯医者などさまざまな職種の利用者が登録しています。それぞれに有益な情報を届けるためソーシャルPLUSを導入。ジョブメドレーの会員IDとLINEのID連携を実施し、より細かな会員情報の把握を目指しました。
結果、LINE公式アカウントに登録している顧客の職業を把握でき、それぞれのニーズに沿った配信と、利便性のアップを叶えました。
参照:求職者のニーズに合わせたメッセージ配信でマッチングの最適化を目指す。ジョブメドレーが実現した、ユーザーファーストなLINE運用術。|social plus
株式会社メガネスーパーの事例
メガネ販売会社の株式会社メガネスーパーでは、ソーシャルPLUSを導入しLINEログインの機能を活用。
メガネスーパーが運営するサイトへのログインを簡略化し、顧客が商品の購入へスムーズに進めるように工夫しました。
すると、リピーターや定期購入への加入率も上昇。導入から約2年でLINE経由の売り上げが5.1倍にアップしました。
現在では、特別な施策を行っていないのにも関わらず、LINE経由の売り上げは継続的に増加しています。
参照:特別な施策を打たなくても数字が伸びる。メガネスーパー川添氏が語るLINE活用の秘訣。|social plus
株式会社ナースステージの事例
白衣やナースシューズの販売を行う株式会社ナースステージでは、ECサイトでの販促のためにソーシャルPLUSを導入しました。
LINEログインを活用し、ECサイトへのログインの簡略化に成功。また、自動友だち追加機能を活用し、新規会員登録時にLINEの友だち追加・ID連携を自然に促進する仕組みを構築しました。
すると、新規有効友だち数が約3倍に増え、LINE経由の受注金額も約3倍に増加しました。
参照:LINE活用でリピート売上が新規売上を逆転!ECサイトのお客様と「ゆるく・長く」つながるための、LINEログイン活用術。|social plus
ソーシャルPLUSの口コミ・評判
次に、ソーシャルPLUSの口コミや評判を見ていきます。どんな評判が多いかチェックしていきましょう。
会員登録数が増えた
まず、自社サービスの会員登録数が増えたという意見が目立ちます。
ある企業では、ソーシャルPLUSを導入し、LINEログインや自動友だち追加の機能を活用しました。すると、導入から3ヶ月間で、新規会員登録者数が139%を達成しました。
参照:DX推進にLINEログインを活用!ID連携率を高めて顧客接点を最適化したヒラキに聞く、これからの時代のCRM|social plus
顧客とコミュニケーションがとりやすい
顧客とのコミュニケーションがとりやすいという評判もあります。
ある企業では、メールと電話に加えLINEでも顧客対応を実施。会員情報がLINEと紐づいているので、これまでの注文状況や購入情報を把握したうえでコミュニケーションをとることができるようになったそうです。
参照:LINEでカスタマーサポートを効率化!ID連携を活用して本人確認プロセスを省略し、お客様とのコミュニケーションがスムーズに。|social plus
商品購入者が増えた
商品購入者が増加したというのもよく見られる口コミです。
ある企業では、自社サイトにLINEログインを導入しました。加えて、欲しいものリストに登録されている商品の値下げや再入荷のお知らせなどをLINE経由で個別に配信。
すると、LINE経由の売り上げが増加したそうです。
参照:おトクな情報をLINEでタイムリーに配信!LINE経由で商品を購入する会員が増加し売上に貢献。|social plus
ソーシャルPLUSの料金
ここでは、ソーシャルPLUSの料金について詳しく見ていきます。2つのプラン「Shopifyアプリ版ソーシャルPLUS」「ソーシャルPLUS」をそれぞれ詳しく解説していきます。
Shopifyアプリ版ソーシャルPLUS
Shopifyのアプリ版に導入するソーシャルプラスの料金です。
Shopifyで構築されたサイトとソーシャルPLUSを連携したい方は、こちらのプランが適しています。
Free | Entry | Standard | Advanced | |
初期費用 | 0円 | |||
月額料金 | $0 | $50 | $100 | $200~ |
ID連携人数の上限 | 100人 | 1,000人 | 10,000人 | 無制限 |
主な機能 | ・友だちの自動追加 ・セグメント配信 ・再入荷通知 ・リッチメニューのタブ作成 ・Shopify Flowと連携し配信自動化 |
・友だちの自動追加 ・セグメント配信 ・再入荷通知 ・リッチメニューのタブ作成 ・Shopify Flowと連携し配信自動化 |
・友だちの自動追加 ・セグメント配信 ・再入荷通知 ・リッチメニューのタブ作成 ・Shopify Flowと連携し配信自動化 |
・友だちの自動追加 ・セグメント配信 ・再入荷通知 ・リッチメニューのタブ作成 ・Shopify Flowと連携し配信自動化 ・LINEログイン ・LINE自動ログイン ・LINEで会員証発行 |
参照:Shopifyアプリ「ソーシャルPLUS」料金プランと提供機能|social plus
ソーシャルPLUS
Shopify以外のECサイトや自社サイトと連携するプランです。
Shopifyを使わずに構築されたサイトにソーシャルPLUSを導入する場合、こちらのプランを選択しましょう。
初期費用 | 88,000円(税込) |
月額料金 | 88,000円(税込)~ ※ユーザー数1万人以降、追加で月額11,000円(税込)/1万人 |
主な機能 | ・ソーシャルログイン機能 ・LINEログイン時の自動友だち追加 ・メッセージマネージャー |
参照:ソーシャルPLUSの料金プラン|social plus
ソーシャルPLUSと他社ツールの比較
ここでは、ソーシャルPLUSと他社ツールの機能や料金を比較していきます。
機能や料金面で、他社ツールとどのような違いがあるかを把握しながら、ソーシャルPLUSを導入するべきかの参考してください。
ソーシャルPLUS | onLINE | Liny | Anybot | |
初期費用 | ・0円 ・88,000円 |
0円 | 54,780円 | 0円 |
月額料金 | ・Free(0円) ・Entry($50) ・Standard($100) ・Advanced($200~) ・88,000円~ |
・スタートプラン(49,800円) ・プレミアムプラン(99,800円) ・エンタープライズプラン(応相談) |
・スタートプラン(5,500円) ・ベーシックプラン(43,780円) ・プレミアムプラン(76,780円) |
・Free(0円) |
主な機能 | ・ソーシャルログイン ・LINEログイン時の自動友だち追加 ・Shopifyと連携 |
・メッセージ配信 |
・メッセージ配信 ・顧客管理 ・顧客分析 など多数 |
・自動返信 ・LINE以外のSNSでも使用可能 |
※表示料金はすべて税込価格です。
参照:ソーシャルPLUSの料金プラン|social plus参照:Shopifyアプリ「ソーシャルPLUS」料金プランと提供機能|social plus参照:料金プラン|Liny参照:onLINE参照:anybot | LINEでミニアプリ|エニーボット|LIFE・SEED
onLINE
onLINEは機能の豊富さが特徴のツールです。
セグメント配信や流入元分析、デジタル会員証発行など、さまざまな機能がバランスよく備わっています。販促や会員獲得など、幅広い目的の達成をサポートしてくれます。
また、対応可能業種も多く、業種を問わず導入できるのが特徴です。
Liny
Linyは機能の配信機能の多さが特徴のツールです。
セグメント配信やステップ配信など幅広い機能が備わっており、さまざまな角度から顧客の購買欲にアプローチできます。また、2択のアンケートを作成できる質問パネルなど、Linyにしかない機能があるのも特徴です。
3,500以上の企業や自治体に導入された実績もあり、高い信頼を得ています。
→Liny
anybot
anybotは自動化機能が強みのツールです。
メッセージの自動返信や顧客情報の自動化などの機能が備わっており、顧客対応やデータ分析の業務負担を軽減してくれます。
LINE上での決済機能も導入でき、効率のいい販促にも役立ちます。
ソーシャルPLUSの導入方法
続いて、ソーシャルPLUSの導入方法をチェックしていきましょう。
Shopify以外とLINEを連携させる場合、公式サイトのお問い合わせページから申し込み、連絡を待ちましょう。
ここでは、ShopifyとLINEを連携させる場合の方法を詳しく解説していきます。
公式サイトから利用を申し込む
公式サイトのお問い合わせページから、ソーシャルPLUSの導入を申し込みます。
会社名やメールアドレスなどを入力し、個人情報の取り扱いに同意して申し込みのメールを送信しましょう。
後日、ソーシャルPLUSの運営会社から連絡が届き、導入に向けた手続きが進みます。
ソーシャルPLUSをインストール
次に、ソーシャルPLUSをインストールします。
App Storeからアプリをダウンロードしてください。
LINE公式アカウントと連携させる
インストールが完了したらアプリを起動します。管理画面の案内に従って設定を進めましょう。
参照:Shopifyアプリ「ソーシャルPLUS」導入の流れ|social plus
ソーシャルPLUSの運営会社情報
運営会社名 | 株式会社ソーシャルPLUS(Social PLUS Inc.) |
本社所在地 | 〒113-0034
東京都文京区湯島3-19-11 湯島ファーストビル5F |
代表者 | 岡田 風早 |
資本金 | 1,000万円 |
まとめ
今回は、ソーシャルPLUSの機能や料金、メリットなどを幅広く解説しました。
ソーシャルPLUSには、顧客管理やログイン簡略化の機能が搭載されており、販促や会員登録数アップに役立ちます。
一方、料金は他社ツールに比べて高く、配信機能は充実していないというデメリットもあります。
ただ、これまで数多くの企業に導入されており、「会員登録数が増えた」「商品購入数が増えた」と好評です。
他社ツールとの比較も参考にしていただき、ソーシャルPLUSを導入するじっくり考えてくださいね。