LINE公式アカウントでの自動接客や予約、顧客データの管理に便利なツール「anybot」。
口コミをのぞくと、接客の自動化によって企業や店舗の課題を解決できたと高い評判を得ています。
でも、「本当に便利なの?」「他のツールと何が違うの?」など、気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、anybotの機能や導入メリット、導入事例などをわかりやすく解説します。
他社サービスとの比較を交えながら解説しますので、導入検討時にぜひ役立ててください。
anybotの評判
まずは、実際にanybotを使用した方の感想を紹介します。効率的な接客を実現できるとの声があがっている一方、設定がややこしいとの意見もあるようです。
問い合わせの対応時間が削減
LINE上での接客を自動化できるanybotを導入した結果、問い合わせ対応にかかる業務時間を削減できたという評判が目立ちます。
1日3時間以上かけて問い合わせ対応を行っていた企業では、anybotの導入により1日2時間以下に減らすことに成功しました。
anybotを活用することで、お客様対応の業務効率化が実現します。
顧客データを効果的に活用できた
さまざまなデータの分類と保存ができるanybotでは、収集した顧客データの効果的な活用が可能です。
ある企業では、anybotの導入後、LINE上の顧客データ活用と分析を開始。分析結果をもとに顧客のニーズに合った情報配信を行った結果、導入前の倍以上の成果が得られました。
お気に入り店舗の情報やアンケートの回答内容など、anybotを通してさまざまな顧客情報を収集し、情報配信に役立てたそうです。
設定がやや難しい
便利な側面がある一方で、「anybotは設定がやや難しい」との声もあがっています。
特にパソコン操作やITに慣れていない企業では、導入や設定に時間がかかってしまうケースがあるようです。
ただし、anybotの設定方法はインターネットで検索すればたくさん見つけられるため、「操作に困ってもネット検索で解決できる」との声もあります。
参照:anybot(エニーボット)の特徴・評判・料金を徹底解説!|起業ログ
anybotの機能一覧
続いて、LINE上での接客や集客に役立つ、anybotの特徴的な機能をまとめました。
チャットボットによる自動接客
anybotの主要機能の一つに、チャットボットによる自動接客があります。
テキストによる対応はもちろん、チェックボックスを使った選択式メッセージや日程調整フォームの送信も可能。メッセージを受け取る顧客がパッと見てわかりやすいだけでなく、使い勝手の良さも魅力です。
チャットボットによる自動接客機能は、anybotの無料プランを含むどのプランでも利用できます。
顧客データの分類・保存・分析
anybotでは、集めた顧客情報を分類したり、保存したり、分析したりと、さまざまな活用ができます。顧客の属性や購買の頻度などに基づいて分類した顧客データは、施策立案に役立ちます。
さらに、分類した情報もとに、特定の顧客だけにメッセージを配信する「セグメント配信」も可能です。顧客の趣味嗜好に合った、効果的な接客対応を実現できます。
ミニアプリの作成
anybotでは、チャットボット以外にも、LINE上で動作するミニアプリの作成が可能です。決済機能や来店の予約機能、ECサイトなどをLINE上で実装できます。
LINE上でミニアプリを作成するメリットに、注文から決済までのアクションがすべてLINE上で完結できる点が挙げられます。
さらに、顧客向けのアプリだけでなく、マーケティングに役立つアプリの作成もできます。
anybotのメリット
続いて、anybotのメリットをまとめました。問い合わせの効率化や分析、コスト削減など、企業にとって便利なメリットばかりです。
問い合わせ対応を効率化できる
LINE上で自動接客が行えるanybotの最大のメリットは、問い合わせ対応を大幅に効率化できること。
頻度の高い問い合わせへの回答を事前に設定することで、問い合わせ対応の手間をカットできます。
顧客の分析に役立つ
顧客の自動分類・保存機能や、分析用のダッシュボードがあるanybotは、顧客の分析機能にも優れています。
顧客の属性はもちろん、メッセージの閲覧数やコンテンツのクリック数なども確認できます。
多くの情報やKPIを自動で集計・分析・可視化できるダッシュボードは、マーケティング業務にも大活躍です。
コストを削減できる
業務のコスト削減にも役立つのがanybotです。特にカスタマーサポートやヘルプデスクを設けている場合、自動接客機能によって人的コストを大幅に削減できます。
また、LINE上で動作するミニアプリも作成できるため、開発の外注費用を抑えながら必要なアプリを調達することも可能です。
さらに、web版anybotの無料プランなら、使える機能は限られるものの導入コストも抑えられます。
anybotのデメリット
次に、anybotのデメリットをまとめました。LINE上の自動接客に便利なツールですが、一部不便な箇所もあります。これらを踏まえて、自社での導入にふさわしいかを判断してみてください。
無料プランでは機能が制限される
無料プランでは、分析やクーポン配信などの一部機能が制限されます。
有料プランではメール・チャットによるサポートが受けられるのに対し、無料プランで受けられるのはBotによる自動対応のみ。操作に自信のない方にとっては、不便に感じるかもしれません。
無料プランは、あくまでも有料プラン前の試験的な導入として使用するのがおすすめです。
長文や難しい質問の対応が苦手
自動接客ができるanybotですが、長文や難しい質問への返答はできません。複雑な質問の場合、手動での対応が必要です。
できるだけ自動で接客をするためには、随時キーワードを追加し、手動での対応時間を縮める工夫をしましょう。
ちなみに、「営業時間」「限定メニュー」などの特定のキーワードに対応するメッセージの設定も可能です。
臨機応変な対応が難しい
anybotではAIを使用できないため、自動で学習していく機能を期待している人にはおすすめできません。
また、複雑なメッセージに対する臨機応変な対応が難しく、問い合わせ対応の質を上げるには手動でメッセージを修正する必要があります。
導入前には、anybotの機能と、期待する機能に差がないかを確認しておきましょう。
anybotの導入事例
次に、anybotの導入事例を紹介します。お客様対応はもちろん、採用業務や会社内など、多くの場面でanybotを活用できることがわかります。
事例1:簡単な宿泊予約受付
最初に紹介するのは、宿泊施設での宿泊予約受付にanybotを導入した例です。
予約受付の業務効率をアップさせるため、チャットボットを利用して、宿泊予約の受付に必要な次の項目を顧客に質問しています。
- 宿泊プラン
- 予約人数
- 宿泊日程
チェックボックスやボタンを利用して選択式で提示することで、使い勝手がぐっと良くなったそうです。
チャットボットは、24時間いつでも即時対応できるのがメリットですね。
参照:チャットボット活用事例:簡単な予約受付 | anybot
事例2:求人エントリー
続いて、求人エントリー(アルバイト採用)におけるanybotの導入事例です。
anybotのチャットボットを利用し、次のフローを自動で実行しています。
- 応募者に必要情報を事前に質問する
- 履歴書をチャット上で提出してもらう
- 面接の日程を調整する
anybotの導入により、採用に必要な作業を自動化できました。
チャットだとメールに比べ、応募者も気軽に応募できます。求めていた人材に出会える可能性も広がるでしょう。
参照:チャットボット活用事例:求人エントリー | anybot
事例3:人事や社内システムの自動応答
最後に、anybotを社内での問い合わせ対応に導入した事例です。
anybotは、外部のお客様対応だけでなく、社内での対応にも大活躍です。次の方法で、問い合わせ対応の効率化を図りました。
- 社員からのよくある問い合わせを自動化
- 問い合わせ先部署や質問のカテゴリーを選択肢として提示(担当者にメール通知も送れる)
総務やバックオフィスなど、定型の対応が多くある部署で生かせそうですね。
参照:チャットボット活用事例:人事や社内システムの自動応答 | anybot
anybotの料金体系
次に、気になるanybotの料金体系を確認していきましょう。
試しに導入してみたい場合や小規模の企業で導入する場合は、Freeプランからの利用がおすすめです。
より多くの機能を活用したい方は有料のプランを検討してみてください。
Free | Standard | Pro | |
---|---|---|---|
料金 | 0円 | 15,000円 (1万ユーザーあたり) |
30,000円 (1万ユーザーあたり) |
WEBチャットボット | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
LINE/FBチャットボット | 10人まで | 無制限 | 無制限 |
担当者への通知 | × | メール・Slack・LINE | メール・Slack・LINE |
CRM・セグメント配信 | × | ○ | ○ |
アンケート・分析 | × | ○ | ○ |
クーポン配信・管理 | × | ○ | ○ |
店舗・イベント予約 | × | ○ | ○ |
カタログ・お気に入り | × | ○ | ○ |
API/RSS/Beacon | × | × | ○ |
anybotロゴ非表示 | × | ○ | ○ |
テクニカルサポート | Botによる自動対応のみ | メール・チャット | メール・チャット |
引用:anybot | LINEでミニアプリ|エニーボット | ライフシード
他社のLINE自動化ツールと比較
ここまでanybotの特徴や導入事例を紹介しましたが、「anybotの特徴はわかったけれど、自社には不向きかもしれない」「他の自動接客ツールも検討してみたい」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、anybot以外の自動接客ツールをピックアップし、それぞれの特徴をまとめました。
anybot | onLINE | Liny | モンキーアプリ | |
---|---|---|---|---|
概要 | オムニチャネルでの自動接客ツール | ノーコードアプリ開発ツール | LINE公式アカウントのサポートツール | LINE公式アカウント上でのアプリ開発ツール |
運営会社 | エボラニ株式会社 | on株式会社 | ソーシャルデータバンク株式会社 | 株式会社サイシード |
プラン | ・Free(0円) ・Standard (15,000円) ・Pro (30,000円) |
・スタートプラン(49,800円) ・プレミアムプラン (99,800円) ・エンタープライズプラン (応相談) |
・スタート (5,000円) ・ベーシック (39,800円) ・プレミアム (69,800円) |
・フリープラン (0円) ・個別開発プラン (応相談) |
AI搭載 | × | × | × | ○ |
サポート | ・無料プラン:Bot対応のみ ・有料プラン:メール・チャットサポート |
・使い方や導入後の運用方法をレクチャー ・リリース後もカスタマーサービスあり |
・初期設定・導入時にZoomでサポート ・チャットでのサポートもあり |
・カスタマーサクセスチームによる運用サポート |
特徴 | ・試験導入にぴったりな無料プランあり | ・20以上の業種で使用可能 ・接客やマーケティングに役立つ幅広い機能 |
・スタッフ専用の簡易画面を発行できる | ・AIによる精度の高いチャットボット |
onLINE
on株式会社が開発した、ノーコードアプリ開発ツール「onLINE」。LINE上での自動接客やマーケティングを実施できるツールで、ドラッグ&ドロップの操作で簡単に操れる操作性の高さが魅力です。
デジタル会員証や予約、オーダーなど接客に便利な機能から、顧客分析といったマーケティングに活用できる機能まで、幅広く扱っています。美容院や飲食店、自治体など業種を問わず利用できます。
資料のダウンロードやLINEデモ体験も可能ですので、導入を検討する際に参考にしてみてください。
Liny
ソーシャルデータバンク株式会社が開発した、LINE公式アカウントのサポートツール「Liny」。
LINE公式アカウントでの自動配信・運用・管理を手助けするツールで、メッセージの自動配信や分析などの機能が揃っています。
また、「テンプレート機能」では、メッセージのひな形をテンプレートとして保存可能。
毎回メッセージを考える手間を削減できます。
モンキーアプリ
株式会社サイシードが開発した、LINE公式アカウント上にアプリ機能を開発できるツール「モンキーアプリ」。
受発注システムやEC運営サイトなどのLINEアプリの開発・運用・サポートを一貫して担うサービスで、開発経験のない方でも安心して利用できます。
自動接客においては、AIを搭載したチャットボットが特徴的。精度の高いチャットボットで、スムーズな接客を実現します。
anybotの運営会社情報
anybotの運営会社・エボラニ株式会社の概要をまとめました。
商号 | エボラニ株式会社 (英表記: Evolany Co., Ltd.) |
設立 | 2018年3月20日 |
資本金 | 38,000,000円 |
電話番号 | 050-5363-3284 |
メール | info@evolany.com |
公式Bot | Messenger / LINE |
アクセス | 〒222-0033 神奈川県横浜市港北区新横浜2丁目12-2 明友ビル (受付5F) |
まとめ
今回はLIEN公式アカウントの自動接客ツール「anybot」の機能やメリット・デメリット、導入事例などを紹介しました。
LINE公式アカウントの運用に悩んでいる方は、便利な機能が詰まったanybotの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
また、anybot以外にも、LINE上で使用できる接客・アプリ開発ツールをいくつかご紹介しました。それぞれの特徴を踏まえて、自社に最適なツールを選びましょう。