LINE APIでできること※意外と知られてない”もっと効果的な”使い方

LINE APIでできること※意外と知られてない”もっと効果的な”使い方

LINE APIでできることはアイデア次第で無限大。

基本のLINE APIを組み合わせたり、自社システムと連携して相互にデータ交換したり、LINE上に自社アプリを搭載して提供することまで…!

LINE APIを活用してEC売上を5倍に急成長させた化粧品メーカー「ロクシタン社」の事例などを交えてLINE公式アカウントの活用可能性に迫ります。

LINE APIでできること

LINE APIを使えば、比較的容易にLINE公式アカウントに様々な追加機能を付与出来ます

そもそもAPIとはあらかじめ開発されているソフトウェアやアプリを一般向けに公開し、外部から利用できるようにしているもの。

LINE社においてもLINE公式アカウントと連携できるAPIが多数公開されており、これらを活用することで店舗や企業のLINE活用がより一層効果を持つようになります。

LINE APIを活用することで公式アカウントはただの情報発信のためのメディアではなく、お客様との密なコミュニケーションを通した「ファンの獲得や来店顧客の新しい店舗体験を実現する」ものに。

LINE APIの具体的な機能を見ていきましょう。

LINE APIの機能一覧

LINE API の機能は大きく分けて全部で7つ。

  1. LINEログイン
  2. LINE Messaging API
  3. LIFF
  4. LINEミニアプリ
  5. LINE CLOVA
  6. LINE Pay
  7. LINE Blockchain

それぞれの機能で実現できることを簡潔に解説していきます。

LINEログイン

LINEログインを連携すれば、ユーザーのLINEアカウント情報を利用して、サービスにログインできます。

新しいサービス用にIDやパスワードを覚える必要がありません。

LINE Messaging API

LINE APIの中で最も利用されることの多い機能がLINE Messaging API。

簡単に言えば、ユーザーに対しメッセージを送信する機能のことです。

LINE公式アカウントに登録しているユーザー全員に一斉送信ができるだけでなく、1対1の 個別メッセージのやり取りも可能。

メッセージの種類はテキストだけでなく様々なメッセージタイプを選ぶことができます。

  • テキストメッセージ
  • スタンプメッセージ
  • 画像メッセージ
  • 動画メッセージ
  • 音声メッセージ
  • 位置情報メッセージ
  • イメージマップメッセージ
  • テンプレートメッセージ
  • Flex Message

引用:LINE Developers「メッセージタイプ

活用方法次第で単なる情報発信としての使い方だけでなく、間接的にも直接的にも売り上げに貢献するマーケティングの一手として活用することができます。

LIFF

LIFF(リフ、LINE Front-End Framework)はLINE上でウェブアプリを動作させる機能。

LIFFを使えば、LINEのトーク画面上にブラウザを表示してネット注文や予約を取ることなどが出来ます。

LIFFの機能を応用すればLINE上で独自のアプリを提供することも可能です。

LINEミニアプリ

引用:スシローLINEミニアプリ

LINEミニアプリはその言葉からもイメージできる通り、LINEアプリ上で動作するアプリのこと。

自社やブランドのスマホ(ネイティブ)アプリをユーザーにインストールしてもらわなくとも、LINE上で自社アプリを利用してもらうことが出来ます。

また、LINE公式アカウントの友だち登録がされていなくても利用できるためユーザーのXつ獲得のハードルが低い利点があります。

LINEをもっと活用してリピーターや新規顧客の獲得を目指すなら、導入検討の余地は大いにあります。

LINEミニアプリとはどんなサービスか、どう活用できるのか詳しく知りたい方は詳細記事をご覧ください。

LINE CLOVA

LINE CLOVAとはLINEが提供するAIサービスのこと。

画像認識技術を活用したOCRやAIチャットボットなど、LINEはこれまでの「メッセージングアプリ」としての認識を覆す新しいサービスを次々に展開しています。
※OCR:紙などの書類上の文字を認識し、テキストデータに変換する技術

LINE CLOVAを活用した次世代のコミュニケーションツールとしての活躍が実現されます。

また、CLOVA Extensions Kitというツールを活用すれば、LINEのAIサービスCLOVAをLINE公式アカウントに連携させることができます。

CLOVAのOCR機能を活用し、ユーザーの本人確認や名刺の管理、経費精算、社員が取得した資格の証明書管理など活用の幅が広がっています。

LINE Pay

LINE PayはLINEアプリ上で使えるQRコード決済サービスです。

LINE Payを連携することでLINEアプリ上で自社サービスへの決済機能を導入することができます。

つまりLINEのアプリ上で「集客から決済まで」を実現することができるのです。

LINE上で提供されるECやテイクアウトの注文時に活用されています。

LINE Blockchain

LINEが提供するブロックチェーンサービスと自社サービスの連携開発が可能です。より簡単かつ高いセキュリティを担保しながらブロックチェーンサービスを開発することが出来る様になります。

また、サービスの決済方法に仮想通貨を導入できます。

ここまでLINEのAPI機能7つを簡単に解説しました。

  1. LINEログイン
  2. LINE Messaging API
  3. LIFF
  4. LINEミニアプリ
  5. LINE CLOVA
  6. LINE Pay
  7. LINE Blockchain

LINE APIを活用すれば、これまでのLINE公式アカウントへの考え方が大きく覆されます。

LINEはもはや顧客への一方向的な情報発信アプリではありません。

・顧客との相互コミュニケーション
・来店予約
・テイクアウトの注文
・決済
etc…

店舗運営において幅広い活躍を見せ、活用の幅は工夫次第で無限大です。

実際にLINE APIを活用している店舗の事例を参考にしてみましょう。

LINE APIの活用事例

LINE APIを活用して店舗成長を加速させた事例を3つご紹介します。

ファンの獲得に成功した例や顧客の店舗体験を根本的に変容させた例など、LINE APIの活用で店舗経営にこれまでにない可能性が広がることが分かります。

予約サイトからの新規客をリピーターに


アイラッシュサロン「ピクシーラッシュ」ではLINE公式アカウントを活用し、予約サイトから来店した新規顧客をリピーターへ育成することに成功。予約サイトに依存しない顧客獲得に注力しています。

このように来店の入り口は予約サイトだとしても、LINE経由の訴求で2回目以降の来店にかかるコスト(手数料)を抑えることができます。

ピクシーラッシュのオーナー、和田さんは地域密着型の店舗こそお客様との密なコミュニケーションを実現できるLINE公式アカウントと相性が良いと感じているとのこと。
コロナ禍において、ユーザーに安心感を与える取り組みが一層必要とされています。
引用元:LINE for Business「脱・予約サイトを目指すアイラッシュサロンのLINE公式アカウント活用

顧客との密なコミュニケーションが実現できるのは、LINE Messaging APIを活用したLINE公式アカウントの強みです。

注文から会計までをLINEで完結

キリンクラフトマルシェのLINEAPI活用事例
キリンシティ株式会社では運営する飲食店「クラフトマルシェ」での注文から会計までを LINE公式アカウントで完結する仕組みを導入しました。

テーブルにいながら、個々人のスマホから注文と決済が行えるというものです。

これまでにもテーブルにタブレットが置いてあり、顧客自身で注文を行うシステムは多くの店舗で導入されています。

しかし、各テーブルにタブレットを置く必要があることから実現コストは小さくありません。

またグループ客では全員で一斉にタブレットを見ることは難しく、タブレットに近い顧客が 注文係になる必要がありました。

クラフトマルシェのように「LINEで注文、そして決済」ができれば各自のスマホでメニューを見られます。

デジタルの活用で若年層の新規顧客開拓も実現。

また来店後のコミュニケーションまで行えることがLINE 公式アカウント活用の決め手だったとのこと。
引用元:LINE for Business「デジタルと店舗の融合!LINE公式アカウントを活用したクラフトマルシェの新たな顧客体験

店舗オペレーションコストの大幅削減にも成功し、コロナ禍において人と人との接触を減らすという意味でもLINE公式アカウント活用が成功した事例と言えます。

ターゲットごとに訴求内容を分類

ロクシタンのLINE API活用事例
化粧品メーカーの「L’OCCITANE(ロクシタン)」ではセグメントを分けたメッセージ配信によりEC売上の大幅向上に成功しています。

デジタル会員証に登録するユーザーを増やすことで、ユーザー情報を大量獲得。

その後、獲得したユーザー情報に基づいてユーザーのセグメント分けを行い、セグメントごとに訴求する内容を分類。

ECでの購買を促す様々なメッセージを各ユーザーセグメントに対して適切に配信しました。

この結果セグメント配信経由のEC売上が5倍以上に成長。

LINE APIの活用がマーケティングに大きく貢献した事例の一つとなりました。
(引用元:LINE for Business「デジタル会員証でLINE連携約100万人!セグメント配信でEC売上がUPしたロクシタンのCRMマーケティング

店舗の新しいマーケティングの切り口として活躍するLINE公式アカウント。

LINE APIを活用すれば、店舗スタッフでも容易に追加機能を実践することが出来ます。

ただし、それは顧客とのメッセージ機能や簡単なチャットボットの開発まで。

上記の事例でご紹介したような、より発展したマーケティングや新しい顧客体験を創造するにはエンジニアや専門的な開発スタッフが必要です。

LINE APIでも自社開発コストはかさむ

LINE APIを活用したサービスを自社開発するには、意外にもまとまった開発コストが必要です。

LINE API開発専門のスタッフを確保する必要がある上、多くの場合LINE APIの開発経験があるエンジニアが社内にいないからです。

開発に当たって、新たに知識やスキルを習得するところからプロジェクトがスタートすることになります。

この場合、プロジェクトのゴール到達まで半年や1年かかることも。

何人のエンジニアを何ヶ月間プロジェクトに当てるのか。その場合エンジニアの給料だけで何百万円、何千万円をかけることになるのか。

LINEの活用で店舗ビジネスの可能性が大きく広げられるにも関わらず、コスト要因で開発を断念するのは何とも惜しいものです。

LINE APIを使った開発はプロに任せる

LINE APIを使ってLINE公式アカウントをもっと便利に、訴求力の高い活用をするなら専門家に相談するのが近道。

LINEを使ったサービス開発に特化した開発会社がいくつか存在します。

プロジェクトの要件定義から戦略設計、プロダクトの開発・実装までスピーディーかつ低コストで実現できるLINE関連サービス専門の開発会社。

プロジェクトに適した理想の開発会社を探してみてください。

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